満退者の素浪人日記

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help RSS TAJIRI 『TAJIRI -The Japanese Buzzsaw』

<<   作成日時 : 2006/09/30 00:15   >>

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 『TAJIRIのプロレス放浪記』に続いて、またTAJIRIが書いた本を読んだ。「〜放浪記」よりも前に書かれた『TAJIRI -The Japanese Buzzsaw』(マガジンハウス社、2003年12月、税別:1,600円)だ。

 本書は、大きく2つのテーマに分かれると思う。1つは、プロレス、格闘技に興味を持った中学生時代から、WWEで活躍している2003年までの、いわば「自叙伝」であり、「サクセス・ストーリー」だ。もう一つのテーマは、自身が所属していたECWやWWF(WWE)の舞台裏や所属選手のウラ話だ。

 私も含めて、TAJIRIという選手を知るきっかけとなったのは、やはりECWやWWEだろう。「アメリカのメジャー団体で活躍している日本人」という形で彼を知ったのであれば、TAJIRIと両団体は不可分の関係にある。だから、彼の半生も、団体所属の選手の話も、どちらも興味がある話であり、それぞれ楽しめる。

 ただ、「今(2006年)」という視点に立ち、TAJIRIという選手だけに焦点をあててしまうと、むしろ彼の半生にのみ興味がいってしまう。あるいは逆に、「もういない日本人選手の話」よりも、もっとWWEに焦点をあてて欲しい、と思う人も出てくるのは、ある意味仕方がないことだろう。

 この点は、おそらくTAJIRI選手自身も自覚しているみたいだ。WWEの携帯サイトで連載している「痛快タジリズム」を読むと、日本に帰国したときに描いていた自分の姿と、現実の自分の状況にギャップを感じているかのような記述がみられた。

 「元WWE選手」で「当時の裏話」を語ってみせるという、「過去の自分を切り売りするやり方」は、何よりTAJIRI本人が望んでいない。今後、更なる高いところを目指していくという決意も、「タジリズム」の中にうかがえた。


 TAJIRI選手の文章の中で、しばしば出てくる表現に「(プロレスの)神様が自分を見てくれていて、手を差し伸べてくれた」とか、「自分が(ある方向に)導かれようとしている」というのがある。何か特定の宗教というわけではないだろうが、私もこういう考え方に共感できる。自分の意思や考えの遠く及ばぬところで、自分の向かうべき方向性が決まっていく。そして、あとで振り返ってみて、「ああ、自分はこうなるようになっていたんだな」と思いあたる。

 自分の努力はもちろん、「周りから支えられている」「頑張れば見てくれる人が絶対いる」という意識を持つことは大切なんだと思う。そして、そう導いてくれる人に感謝を忘れない。私は、TAJIRI選手のこういうところに、強く共感するのだ。


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
TAJIRI 『TAJIRI -The Japanese WHY DID WWE FIRE YOU
MIKE
2009/07/04 09:09

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